2023/02/03
特別どこかにぶつけたわけでもないのに、脚が痛くなったり、しびれたりする事があります。体のしびれの原因で多いのは、神経の障害です。腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)という病気も最近では発症する人が増えています。この病気は、腰部の脊柱管がなんらかの原因で狭くなってしまうことにより、それと繋がっている坐骨神経に異常をきたしてしまう病気です。
神経は脳から繋がっていて、脳、脊髄、手足の神経、という順番で繋がっています。つまり、この経路のどこかに異常が出ると、その先の感覚がおかしくなってしまうという事です。腰部脊柱管狭窄症の原因は、生まれつき脊柱管が細いことや、加齢によって脊柱管が細くなることで起こります。特に多いのは後者の加齢による症状です。
腰部脊柱管狭窄症は若い人でも発症することはありますが、なるのは多くが高齢者と呼ばれる年齢層の人たちです。気づいたときには歩けなくなっていたというケースもあるので、人間ドックなどを定期的に受けておいたほうが良いでしょう。人間ドックでは、脊椎のMRIを撮って詳しく診断してくれます。神経の異常は見た目にはわかりづらいものです。
なので、症状が徐々に進行して、気づいたときには手遅れになってしまうこともあります。そうならないように、60代以降になったら年に1度は定期的に人間ドックを受けておくのが望ましいです。費用が気になるならば、自分が心配な箇所の検査に絞って受けるという方法も有効です。