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血液検査だけの胃がん検診・ABC検診とは

time 2023/02/09

血液検査だけの胃がん検診・ABC検診とは

胃がん検診といえば、造影剤であるバリウムを飲んだ上で、さまざまな角度から胃のレントゲン撮影を行うというものが一般的で、受診者にとってはかなりの身体的な負担であることはいうまでもありません。自治体で住民を対象として行うこうした検査とは別に、病院などの医療機関で胃がん検診を行う場合には、バリウム検査のかわりに胃の内部をファイバースコープで観察する胃内視鏡検査が中心となりますが、これにしても体内にファイバースコープを挿入するわけですから、同様に負担であることにかわりはありません。ところが、最近では胃がん検診の新たな方法として、ABC検診、胃がんリスク検診とよばれるものが登場し、受診者の負担感が劇的に改善されています。このABC検診というのは、バリウムや内視鏡などとは異なり、かんたんな採血だけで、胃がんになっているかどうかがわかるという検診で、検査前の極端な食事制限や下剤の服用なども必要ありません。

ABC検診では、胃の粘膜の中に住み着いており、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となる細菌であるピロリ菌の陰性・陽性、胃で産生されるたんぱく分解酵素であるペプシンの前駆体・ペプシノーゲンの数値などを調べることによって、胃がんの早期発見または胃がんになりやすいリスクの把握を目指します。なお、この検査については、明らかに胃や十二指腸の疾患が疑われる症状がある人、胃や十二指腸の疾患で治療中の人、胃切除後の人、腎不全の人、ピロリ菌を除菌した人などは受診できません。

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