2023/02/03
子宮がん検診は、子宮にできる2つの種類のがんを早期発見することを目的として行われています。その2つのがんというのは、子宮のちょうど入口の部分にあたる子宮頚がん、子宮のなかにあたる子宮体がんです。子宮がん検診の当日には、既往症などを書き込む問診票にのっとって専門の産婦人科医などが本人に問診を行った上で、子宮内部に出血などの異変がみられないかどうかを確認する内診があります。この内診は、内診台というカーテンでおおわれた専用のベッドで行います。
その後、綿棒などで軽く腟の周辺から細胞を採り、細胞検査に回します。この細胞検査というのは、顕微鏡などでこまかく細胞を観察する検査であり、その場で結果がすぐにでも確認できるというものではありませんので、検査機関でチェックしたのちに、子宮がん検診全体としての結果とともに1週間ほど経ってから郵送されてくるというのが普通です。さらに、エコー検査として、子宮や卵巣にあたる場所に、体の外から機械を押し当て、超音波を出して内部のようすを探ります。がんや子宮筋腫などの病変があれば、この検査で特有の影が出てきます。
これで当日に予定されていた検査メニューは終了ですが、もし検査の結果によってがんの疑いが出てきた場合には、二次検査という、さらにくわしい検査が待っています。そうした検査としては、拡大鏡による確認や組織の一部を採取して調べるといったものがありますが、いずれにしても、疑いがあるからといってただちにがんであるとは限らず、医師の正確な判断を待つということになります。