2023/02/03
子宮頚がんは、女性の子宮頚部に発生するがんですが、他のがんとの大きな違いとして、20歳代や30歳代といった、比較的若い女性が発症することが多いということが挙げられます。これは、子宮頚がんの原因が、おもに性交渉などによってHPVウイルスに感染したことによるものであるからです。こうしたことから、20歳以上の女性については、2年に1回程度の割合で、子宮がん検診を受けたほうがよいとされています。現在はこの子宮頚がんを防止するためのワクチンも開発されており、10代の女性への投与がさかんに行われるようになりましたが、そのいっぽうで、ワクチンを接種したことによる失神、意識喪失、さらに重いものでは歩行困難などの副作用が発生しています。
また、ワクチンはあくまでも予防であって、子宮がん検診のように実際に発生したがんの発見に結びつくものではありませんので、早期発見がなければ適切な治療も困難です。子宮がん検診で具体的な行われる検査の内容としては、内診、細胞検査、エコー検査があります。内診は、実際に医師が腟内のただれや出血などのようすを目で見て確認するものであり、カーテンで仕切った内診台で行われます。細胞検査は、綿棒などで採取した細胞を顕微鏡で観察して異常の有無を確認するもので、特に痛みなどはありません。
エコー検査は、超音波を体に当てて外から子宮のなかや卵巣のようすを観察するもので、がんのほかにも子宮筋腫の有無などがわかります。