ストレスチェックをおすすめする理由

ストレスチェックとは、厚生労働省によると「ストレスに関する質問表に労働者が記入し、それを集計・分析することで、自分のストレスがどのような状態にあるのかを調べる簡単な検査」とあります。ストレスは、日常生活を営む上でだれもが感じるものです。もし真っ白な部屋で外部からの音や交流もなく、何日も過ごす事があれば人間はどうなるかというと、次第に落ち着かなくなり、精神的にも身体的にも狂ってしまうという実験があります。そのため人間には、生きていく上で、常にある程度のストレスが必要となります。

ストレスには強度があり、プレッシャーのある仕事もストレスですが、結婚など嬉しいことでもストレスを感じます。しかしそのストレス強度が自分の許容範囲を超えてしまったり、またはストレスを溜め込んでしまうと、精神疾患や身体疾患を患ってしまうことがあります。ストレスチェックは、そうした状態に陥っていないかを確認するためのツールとなります。「労働安全衛生法」では、2015年12月以降、労働者が50人以上いる事業所では毎年1回実施することが義務づけられています。

もしそうした事業所で働いていない場合、インターネット等で個人でも行うことができます。簡単な質問に複数回答していくだけで、自身のストレス状態を把握することができます。自分はストレスを感じていないと思っていても、チェックを行うことでストレスが判明する場合があります。心や脳は、生きていくためにストレスをストレスと感じないように働く防御機構もあるため、ぜひストレスチェックを行い、客観的にご自身の状況を把握することをおすすめします。