早期発見、早期改善のための人間ドック

会社に勤めている人は、１回定期健康診断が義務付けられています。主婦や自営業の方にも、自治体等が行っている健康診査を受けることができます。しかし、そうした検診では検査内容が限られており、病気の早期発見には不十分なことも多いのです。そこで登場するのが人間ドックです。

人間ドックは近い将来病気を引き起こすだろうと考えられる検査の異常や生活習慣の問題を明らかにし改善することによって病気を予防することと、自分が健康であると感じている人が、病気を持っている場合は、それを早くみつけ治療する。という2つの目的があります。例えば、がんは、年々死亡率が上昇している病気ですが、ある程度がんが進行しないと自覚症状が現れないため、 気づいた時には治療方法が限定されるケースが多々あります。詳しい検査を多項目にわたり行うため、多くの病気の早期発見に効果があります。

主な検査内容としてはまず、血液検査、心電図、胸部レントゲン胸部CT、胃カメラ、頭部MRI各種がん検診などがあります。また検査とは別に、栄養指導、保健指導、運動指導、カウンセラーによるメンタルヘルス相談が行われることもあります。ちなみに、人間ドックの名前の由来は、「ドック」は、船の修理や建造用施設「dock（ドック）」のことで、次の航海で事故が起こらないよう、重要部分の点検や修理をするために入る場所であることから名付けられたとされています。人生という長い航海の中で、自分の健康や生活習慣を見つめ直し、改善のきっかけを掴むとこが人間ドックと言えます。